すでに亡くなっていますけれど、私はこの父を心から尊敬いたしております。
と同時に、ロータス家の三女として生まれたことに誇りを持って今日まで生きてまいりました。
生まれてすぐロンドン市の南にある小さな町に移り、若いお医者様のご主人様と約10年間程過ごしました。
ロンドン市を中心とした美しい風景の中で、ご主人様と共に過ごしたこの10年間は、本当に思い出深い日々でありましたが、お仕事の方も忙しくなられ、またご家族も増えてからは、私と過ごされる時間が少なくなりました。
私の身体がプラスチック(FRP)で軽いこともあったのでしょうが、納屋の屋根ウラに置いていただいて、1558ccの心臓もほとんど停止した状態で、その後約6年程過ごしてまいりました。この時期が私にとっての人生の一番つらい時でした。
15年くらい前のある日、この納屋に素敵な日本人の青年(当時)が訪れて、目を輝かせてご主人様と話をされ、交渉の末、私を日本につれてきてくださいました。この方が今のご主人様です。
米子の地は空気も良くて、また20年近く過ごしたロンドン周辺に景色も似かよっており、本当に喜んでおりました。
こちらに来ましてからの10年間は、ほとんど死んだ状態のようだった私の病気回復に、ご主人様は一生懸命手を尽くされました。
おかげで現在は病状も完全に良くなって、ご主人様のスターターキー一発で心臓は目覚め、リフレッシュしていただいた足まわりでもって、昨年の暮れには取り合えず時速150km/hで走れるまでに元気になっております。
ご主人様は忙しいお仕事にもかかわらず、週に一度は、この老年の私と過ごしてくださるやさしい方です。
日本に来てからビックリした事のひとつが、使い捨てです。
私の生まれた英国では古いものほど価値があって、大切にされていますので、今のご主人様には本当に感謝しております。
身長3.6mの小さな私が最近思うことは、当時ロンドンで一緒に遊んだトライアンフ君やスピット君、MG-Bさんやモーガン君・・・達がこの米子に来ないかなあ、という事です。
どなたか良きご主人様、ご検討いただきます様に----------。
*注 エラン(ELAN)とは、フランス語で勇気、気力、みなぎる力の意味です。
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